【想い出の愛車2台目】 三菱 ミニカ

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2台目の愛車も軽自動車でした。 

「もうクルマはいらないから」アルトを廃車にした後に親にはこう言っていました。
アルトがトラウマになって、クルマ嫌いになった僕を見かねて買ってくれたのがこのミニカです。

3ドアの「Xpg」ってグレードだったかと。
なんと軽自動車初!のパワーシートが付いてたんですよ。
装備はバブリーでしたし、すべてにおいてアルトとは次元の違うクルマでした。
シートも例えるなら、折り畳みイスと分厚いソファーぐらいの違いがありました。

しかしエンジンは550cc 2バルブSOHCで、32馬力、4.3Kgmと最低限のもので、しかもミッションは4速マニュアルでしたので660Kgの車体にはあまりに非力でした。

しかしながらフランス車チックなふんわりしていながら腰のある足回りと、シュンシュンと軽やかに回るエンジンは好印象でした。
たしか、このエンジンはバランサーシャフトを積んでいたように記憶してます。

当時新潟に居住していたのですが、就職で東京に出るまでの3年間はミニカと一緒にいろんなところに遠出したものです。
福島、宮城、山形と、休みのたびにドライブに出掛けてましたね。

こんな事もありました。
宮城の奥松島に出掛けた時に給油で個人経営のガソリンスタンドに立ち寄ったのですが、30代前半位の妖艶な雰囲気の女性が出てきまして、当時ミニカが発売されたばかりで珍しかったこともあって話が弾みました。

「これって浅野温子が宣伝してるやつよねー。」
「そうなんすよ。リアのガラスがツルッと丸くなっててすごいでしょ。」
などと盛り上がっていたのですが、話が徐々にドキドキする展開になっていったのです。

「今日どこに泊まるの?」
「まだ決めてないんスよー。最悪、車中泊しようかと。」
「なら、ウチに泊まってけば。ダンナも沖に出ててあと三か月は帰ってこないから寂しいしね。」

胸元に飼い猫の黒猫を抱きながらあっけらかんとそう言った人妻に、僕は心臓を鷲掴みにされたような衝動を感じたのでした。
「いちおう空きがないか知り合いの民宿に聞いてみるね。」

はい…結局漁師のおばあちゃんが経営してる民宿に泊まりましたよ…
あの時、あの人妻の家に泊めてもらってたらどんなことになってたのかなぁ…

余談ですが、同じミニカでもホントはこっちが欲しかったんです。
「ミニカDANGAN ZZ」

もう二度とこんなクルマは出て来ないでしょうねぇ。

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この記事を書いた人

釣り、クルマ、猫 が大好きなオッサンです。
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