リテールCPUクーラーの爆音が気になる方にオススメ
当ブログにご訪問の違いのわかる皆様、こんにちは。
本日は空冷の大型CPUクーラーで、いま一番売れ筋の「Deepcool AK620」の取付方法を、画像を交えて詳細に解説させていただきます。
今年は、例年よりも暑くなるのが早くないですか?
まだ4月だというのに、もう夏のような暑さを感じる日もありますよね。
パソコンで作業をしていると、室内の暑さに加えて純正のCPUクーラーの爆音がどうにも我慢できなくなりました。
えっ?クーラーつけたらいいんじゃって?
いやいや、今年は電気代がどえりゃあ高いですから、限界が訪れるまではなんとかノークーラーで凌ぎたいもんです。
そこでですよ、奥さん!
大型のCPUクーラーに置き換えて、冷却性能アップ&騒音低減ですよ!
実は去年もCPUクーラーの交換は考えていたんです。
でも一度、愛機のCPU「Ryzen9 3900X」をスッポンしてピンを曲げちゃった事があるんですよ。
はぁ~、スッポンスッポン!
皆様はご存知ですか?
AMDのCPUクーラーを交換する時のCPUスッポン。
CPUクーラーを外そうとしたときに、同時にCPUまで付いてきてスッポンと抜けちゃう恐怖のアレです。
僕の場合はスッポンして、そのはずみでCPUのピンがグニャッと曲がってしまったんです。
買ったときは約6.5諭吉もした「Ryzen9 3900X」のピンが曲がった時、僕の脳裏に過去の人生が走馬灯のように蘇りました。
「あー、終わったぁーっ!やってもたぁ~」
復活は困難と思われましたが、何時間も掛けて慎重にピンの曲がりを修正してなんとかソケットにはめ込むと、何事もなかったかのように「Ryzen9 3900X」ちゃんは息を吹き返してくれました。
ありがとう!
Ryzen9 3900X!
もう君をつらい目に合わせることはしないよ。
それからはずっと、CPU同梱のリテールクーラー「Wraith Prism」で我慢しておりました。
んが、今年の異常な暑さのせいか、それとも溜まったホコリのせいか、ちょっと重い作業をしただけで「Wraith Prism」くんはフオォォォォー!と、まるで変態仮面のような唸り声を上げるじゃないですか。
試しにPrime95で負荷をかけると、あっという間にCPU温度が80度を超えて自動的にクロックダウンする始末。
「あーっ、もう我慢の限界じゃ!」
「簡易水冷かサイドフローの大型空冷に替えちゃる!」
そう決断した僕は、さっそくコスパが良くて冷却性能が抜群のCPUクーラーを探すため、ググってググってググりまくりました。
ところが、上位表示されるページは「CPUクーラーのおすすめ○選」というような、内容が希薄なSEO対策済みページばかり。
おすすめするんだったら、せめて負荷をかけて温度比較ぐらいしましょうよ。
最近のGoogleって、有用なページを探すのがホント大変になりましたね。
本当にユーザーの役に立っていた頃のGoogle検索に戻ってほしいと切に願います。
それでもなんとか有用な比較テスト記事をいくつか見つけて、「Deepcool AK620」が性能とコスパも含めてベストであると判断しました。
なんとこのCPUクーラー、簡易水冷とそんなに性能が変わりません。
おまけにミドルタワーケースでも、サイドパネルに干渉する可能性が少ないサイズ。
絶対的な性能では同じメーカーの「ASSASSIN III」がわずかに上回りますが、サイズが大きすぎてウチのケースには収まらないだろうとの判断で見送りました。
実際皆さんも同じような判断をされているようで、この「Deepcool AK620」は、サイドフロー空冷CPUクーラーの中でいま最も売れ筋となっているようです。
SocketAM4に装着する場合、マザーボードを外してバックパネルを取り付けしないといけないんじゃないか?
その手間を恐れて購入を躊躇される方も少なからずおられるでしょうが、SocketAM4の場合、バックパネルは既存のものを流用しますのでマザーボードを外す必要はありません。
だだ、装着には商品のマニュアルにも載っていない注意点がありますので、画像を交えてわかりやすく解説させていただきます。
既存のCPUクーラーの取り外しから取り付けまで
リテールクーラー「Wraith Prism」を外すのが、最も緊張する瞬間です。
「男は度胸!何でもためしてみるのさ。きっといい気持ちだぜ」
「それじゃあ・・・やります・・・」
というわけで、クーラーを固定している銀色の金属クリップを外さなくてはいけないんですが、これがなかなかマザーボードの爪から外れてくれません。
僕の場合はこのクリップをラジオペンチでつまんで、慎重に押し下げながら爪を外しました。
「は・・・外れました・・・」
「ああ・・・つぎはCPUがスッポンしないように慎重にクーラーだけを外すんだ」
グリスが固着している場合がありますので、慎重にグリグリと回転させるようにして様子を見ます。
ちょっと持ち上げてみて大丈夫そうでしたらペロンと外れます。
予めグリスを柔らかくしておくために、作業に入る前にPrime95などのソフトで負荷をかけてCPUを熱くしておくといいでしょう。
「いいぞ。CPUからどんどん外れていくのがわかるよ」
「ああーっ!!」
下準備さえしっかりとしていれば、僕のような「くそみそテクニック」でも外れます。
身体中から嫌な液体がにじみ出るような思いでしたが、なんとか成功しました。
ここさえ乗り切れば、後は簡単です。
付属の金具類。
Intel用も入っていますので、間違えないようにしましょうね。
こちらがAMD用の取り付けプレートとネジです。
まずはこちらの、片側が樹脂製のネジを使います。
マザーボードに付いている固定具を外すんですが、ここで手順を間違うとバックプレートが下に落ちてマザーボードを外す羽目になります。
まずは固定具の片側のネジだけ外してください。
そしてさっきのネジを、樹脂側を下にしてねじ込んでください。
これでバックプレートが外れて下に落ちる心配がなくなります。
そしてもう一つのネジを外して固定具を取り去ります。
反対側も同じようにしてください。
次は同じ袋に入っていたこの金具。
SocketAM4は「D」の穴にネジ山を入れてください。
プレートはこの配置で固定となります。
固定するのはこちらのボルト。
さっきの袋ではなく、いろいろと入ってる方にありますのでお間違えなきよう。
で、付属のドライバーを使って締め込みます。
一気に締め込むのではなく、ボルトを対角線上に交互に締め付けていってください。
んで、グリスを塗り塗りと。
あっ、これは盛りすぎです!
この半分くらいでいいと思います。
「Deepcool AK620」と、リテールクーラー「Wraith Prism」の比較。
「すごく…大きいです…」
放熱部の表面積は3倍以上はありそうですね。
あっ、取り付け前に「Warning!」って書いてあるシールを剥がし忘れないように!
写真を撮り忘れたんですが、フィンの真ん中を付属のプレートでネジ止めします。
ネジにバネが付いてるやつです。
これがなかなかネジ山が入っていかなくて10分以上格闘したんですが、コツとしては一方のネジ山が入ったらあまりねじ込まずに、もう一方のネジ山を探るってとこでしょうか。
手こずりますが、まあなんとかなります。
フィンの取り付け前にファンの配線を先にしておきましょう。
付属の二股の線を使います。
んで、ファンを金属クリップで取り付けます。
これは非常に簡単でした。
ファンの配線もお忘れなく!
意外とうっかり忘れることがあるんですよね。
でーん!
配線ぐちゃぐちゃのミドルタワーケースでもきれいに収まりました。
ファンの前の配線は、綺麗にまとめておきましょう。
少しでもエアフローを良くしないと、せっかくの高性能クーラーの性能を活かせません。
結論:「Deepcool AK620」は、いま一番オススメできるCPUクーラー
CPU電圧1.2V
クロック4150MHz
上記の設定でPrime95を走らせると、リテールクーラーの「Wraith Prism」ではものの数分で80度超えになって自動的にクロックダウンしていました。
「Deepcool AK620」に交換してからは、Prime95を20分以上走らせてもCPU温度は73度程度で安定。
クロックの自動ダウンもなく4150Mhzのままでした。
ファンの回転数は上がったままになりますが、「Wraith Prism」よりも断然静かです。
これは素晴らしい性能です!
12コアのCPUをここまで冷やすとは!!
これで夏が訪れても、安心して動画のエンコードが出来ますね。
リテールクーラーの爆音でお悩みの方は、ぜひ「Deepcool AK620」に交換してみてください。
取付簡単で、価格もアマゾンで7千円程度で購入できました。
ハイエンド空冷クーラーとしては、コストパフォーマンスも抜群に良いと言えます。
CPUは最近大幅に値下がりして、Ryzen9 5900Xや5950Xが手の届きやすい価格になりました。
第12世代のCorei9には性能は叶いませんが、SocketAM4の資産を生かしたままでアップグレードを考えてる方にはオススメです。
5月後半には値下げ前の価格に戻るという話も聞こえてますので、今が買い時かもしれません。
恐らく、第12世代のCoreに対抗するための期間限定キャンペーンなんでしょうね。
「Deepcool AK620」ならばRyzen9 5900Xは余裕で、Ryzen9 5950Xでも充分に実用になると思います。
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