【新車試乗】 ホンダ 2017新型NBOX 標準モデル試乗 自然吸気VTECエンジンの実力は?

目次

VTECエンジンもサスペンションも絶品ですが…

遅ればせながら、新型NBOXの標準モデルのノンターボ版を試乗してきました。
グレードは「N-BOX G・EX Honda SENSING」のFFモデルとなります。

今回のフルモデルチェンジで、全面的に刷新されたエンジンの最大のトピックは、自然吸気エンジンへのVTECの搭載でしょう。
VTECは、カムプロフィールの違う2種類のカムを状況に応じて切り替える技術ですが、VTECといっても、アトキンソンサイクル用の遅閉じカムと標準カムを切り替える燃費志向のものもあって、全てが「タイプR」のようにスポーティーなセッティングではありません。

先代の S07A型エンジンのボア/ストロークは 64.0mm×68.2mmでしたが、
新型の S07B型エンジンでは 60.0mm×77.6mmと、超ロングストロークとなっています。
これは熱効率を向上させ、結果として燃費の向上を狙ったものですが、ここまでボアピッチが小さくなると高回転域において充分な吸入空気量を確保しづらくなります。
先代の S07A型エンジンと同等の出力を達成するためには、高回転域でバルブをハイリフトさせる必要がありますので、そのためのVTEC採用のようですね。

実際に S07A型と S07B型でパワー/トルクは全く同じ数値で、発生回転数まで全く同じです。
つまり、VTEC採用といっても必要に迫られてのことで、過度な期待はできないものと試乗前は思っていました。
ところが実際に高回転まで引っ張ってみたところ、予想外のフィーリングだったんです。
これにはちょっとビックリでした。

外観デザイン

評価:★★★

ぱっと見は、先代の標準モデルとほとんど変わっていないように感じられますが、Cピラー周りの処理や、ボディサイドに水平基調のプレスラインが入ったことによって、先代よりも視覚的には伸びやかで低重心に感じられます。

立派な車格感がありつつも決して下品さは感じられず、プレーンな可愛らしさも感じられます。
新型スペーシア の標準モデルのように「可愛いでしょ」と媚びるかのような所が無くて、女性も男性も違和感なく乗れるデザインと言えましょう。
デザイン上の制約が大きいスーパーハイトワゴンとしては、非常にうまくデザインされていると思います。

しかしながら、斬新さやハッとするようなカッコ良さまでは感じられませんので、星3つとさせていただきます。

ギンギラギンの下品なデカグリルに頼らずとも、この様に立派な存在感が表現できているのは好感が持てます。
迫力がありながらも、ちょっぴり可愛らしさも感じられるフロントマスクです。

フロントフェンダーの盛り上がりや、ラウンドしたボンネット周りの処理によって、ダイナミックな迫力が感じられます。
制約が多いなかで、非常によく練られたデザインと言えましょう。
新型スペーシア の標準モデルの安直なフロント周りとは、比べ物にならないほどにデザインレベルが高いと感じました。

この角度から見ても、なかなかの迫力、立体感、立派な車格感が感じられます。
それでいて、下品さが感じられないところが秀逸です。

ボディサイドのエッジの効いたプレスラインのおかげで、先代よりも伸びやかさや腰の据わった安定感が感じられます。

絶壁ではありますが、けっしてのっぺりとした感じには見えません。

リアビューも、幅広く安定感が感じられるデザインです。
ぱっと見、普通車に見えるほどの車格感があります。
こういったところも、支持されている要因なのでしょうね。
新型スペーシア の場合は、コンビネーションランプを高い位置に配置したりして、わざわざ重心が高く、幅が狭く見えるようなデザインです。
全くわかっていないと言わざるをえません。

内装

評価:★★★★

カスタムも非常に質感は高かったのですが、アイボリーを基調とした標準モデルの内装も、なかなかの質感です。
上質さや高級感ではカスタムには及びませんが、充分以上に上質で普通車レベルの質感と言えます。
どこを見ても、安っぽく感じられるところがありませんでした。

デザインセンスもいいですし、軽自動車の標準モデルとしてはトップの質感でしょう。

インパネ周りは、色使いもデザインも非常にセンスがいいと思います。

ナビの視認性、操作性も上々です。
これならば、ご年配の方でも操作しやすいでしょうね。

シフトノブの根元のパーツも高級感がありますし、空調の操作パネルの操作性も良好でした。

ステアリングホイールは本革巻きにしてもらいたかったところですが、このウレタンスポークの握り心地は上質なものでした。
安っぽいプラスチックの触感を感じさせないもので、これならば許容できます。

車内の配色や、シートのデザイン、表皮の質感、色遣いなども非常にハイセンスです。
後出しでありながら、新型スペーシア は、どうしてあんなにも質感の低い内装になってしまったのか?甚だ疑問です。

けっして高級な素材は使っていないと思うのですが、デザインと配色の妙でしょうか?
落ち着いた上質感が感じられます。

居住性、ユーティリティー

評価:★★★★★

N-BOXカスタム と同様に、居住性、積載性、ユーティリティーは満点です。
特に後席の広さはリムジン並みです。
切り立ったサイドパネルのおかげで、横方向も下手な小型車以上の余裕が感じられます。
レジャーや子供さんの送迎などには、非常に重宝することでしょう。

フロントシートはサポート性はイマイチですが、コシがあってシート全体で体重を支えてくれるようなフィーリングでした。
街乗りでは非常に快適かと思います。

リアシートを一番後ろに下げた状態でも、トランクスペースはまずまず広さがあります。

サスペンションアッパーの出っ張りも、うまく処理されています。

一番後ろにスライドさせた状態だと、後席の足元は異様なまでの余裕があります。

個人的には、ここまでの広さが必要か?とも思うのですが、お子様が立ったまま着替えが出来たり、そういったニーズもあるようですね。

走りの評価 (エンジンとミッション)

評価:★★★★

先代の S07A型エンジンの自然吸気版はN-ONEで試乗したことがあるのですが、率直に言って印象は良くありませんでした。
重量は今回試乗したN-BOXと比べて約100kg軽くて、パワー/トルクは同一ですので、N-BOXよりも圧倒的に軽快でなくてはおかしいはずなのですが、エンジンの力感が薄く、のっぺりと線の細いパワーフィールで、エンジン音も全域で「ガー」というガサツな音質でした。

今回の S07B型自然吸気エンジンは、VTECが搭載されているとはいえ S07A型エンジンと出力曲線もほぼ同じものです。
おまけにN-BOXのほうがN-ONEよりも100kgも重いわけですから、「気持ちのいい加速フィーリングは期待できないな」と思っていました。

ところがビックリです。
なんですか?!この力強いフィーリングは!
S07A型エンジンとは全くの別物です。
N-BOXのほうがN-ONEよりもギア比が高いのですが、明らかにN-BOXのほうが速く感じられます。

もちろん純粋な「スポーツVTEC」とは、パワー感やレスポンスなど同次元で語れるレベルではありませんが、少なくともフィーリング面においては「スポーツVTEC」の感触が感じられるではありませんか。

約4500回転で高速カムに切り替わるようですが、高回転の伸びも甲高いエンジンサウンドも、「プチスポーツVTEC」と言えるほどの物でした。
このS07B型VTECエンジンは非常に完成度が高く、軽自動車の自然吸気エンジンとしてはぶっちぎりでトップの出来栄えです。

もちろんノンターボですので「速い」と言えるほどの動力性能はありませんが、これならば自然吸気版でも後悔することは無いでしょう。
高速やバイパスの合流も、余裕をもってこなせることでしょう。

エンジンフィールの気持ちよさは、ターボ版よりも上だと僕は思います。
エンジン音も3気筒としては上質で、回転フィールも全域でスムーズです。
CVTもスリップ感が無く、制御も適切で、エンジン性能を上手に引き出しています。

トップエンド近くまでガンガンぶん回していますので、ぜひ動画もご覧ください。

僕のYouTubeチャンネル も、閲覧&チャンネル登録して頂けましたら幸いです。

走りの評価 (足まわりとボディ)

評価:★★★★★

非常にソフトな乗り心地なのですが、デイズルークス のようなふんわりとしたフランス車チックなものではなく、例えると「ドイツ車を極限まで乗り心地を良くしたらこうなるだろうな」というようなフィーリングです。

前輪も後輪も、しなやかにストロークしながらも余分な揺れ戻しなどは感じられず、一発で収束します。
ストロークの際の雑味(表現が難しいのですが)も一切感じられずに、高級感すら感じられるほどのスッキリとしたいなし感です。
大きい段差を通過しても、ガサツな感じや底打ち感は一切ありません。
下手な小型車は真っ青です。

交差点でもアジャイルハンドリングアシストの効果でしょうか?
ハイトワゴンとしては回頭性は抜群で、不安感も全く感じられませんでした。

あくまでも僕の主観ですが、乗り心地と操安性のバランスやシャシーの能力は、
アクアノート よりも圧倒的に上回っています。

N-BOXカスタム のターボ車とは足回りのセッティングもかなり異なっているようで、
僕的にはこちらのセッティングのほうが、より新型N-BOXの凄みが感じられました。

重心の高いスーパーハイトワゴンでありながら、リアのトーションビームの悪癖も一切感じられず、段差での揺すられ感も皆無でした。
ボディ剛性も非常に高く感じられ、たわんだりするような感触は全くありません。

これは凄い完成度です。

総合評価

評価:★★★

軽自動車では敵なしの圧倒的な完成度です。
下手な小型車では太刀打ちできないほどの、上質な乗り味には驚かされました。

足周りのセッティングも N-BOXカスタム のターボ車よりも、こちらのほうがいいと思います。
あちらはリアサスの剛性が高すぎて、少ししなやかさに欠けていたように思います。

と考えると、新型N-BOXのオススメは標準モデルのターボ車かもしれませんね。
今回試乗した自然吸気VTECエンジンのフィーリングも捨てがたいものがありますが。

ただ、今回試乗したのは、中間グレードの「N-BOX G・EX Honda SENSING」ですが、
車両本体価格は 1,596,240円で、車両重量は930kgとなります。
そう考えると悩ましいですね。
この金額でスイフトのXGリミテッドが買えてしまうんです…
おまけにスイフトは5MTだと、車両重量は860kgと超軽量です。

新型N-BOXもかなり頑張ってはいるんですが、絶対的な動力性能はスイフトのほうが圧倒的に上です。
実用燃費も、ほとんど同じかと思います。
頻繁にロングドライブされる方や、年間の自動車税の違いを気にされない方は素直にスイフトを買われたほうがいいでしょう。
故に総合評価は星3つとさせていただきます。

逆に街乗りメインの方には、充分にオススメ出来るクルマです。
これで64馬力の自主規制が撤廃されるか、排気量が800cc程度に拡大されたなら、コンパクトクラスの普通自動車の存在意義は完全に無くなってしまうでしょう。
そう思わされるほどの出来栄えでした。

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この記事を書いた人

釣り、クルマ、猫 が大好きなオッサンです。
皆様のお役に立つ情報をお届けしてまいります。
お気軽にコメントくださいね。

コメント

コメント一覧 (24件)

  • 毎度愉しく拝読させていただいています。

    エンジンのフィーリングがかなりいいみたいですね。

    ロングストローク化により、
    最大トルク値や発生回転数は同じでも
    トルクカーブ、即ちトルクの出方が
    より低速域に振ってあるのかも?と感じました。

    • 腕立て500さん、こんばんは!
      早速のコメント誠にありがとうございます。

      それが、出力曲線のグラフを見ても、先代のS07A型とトルクカーブも殆ど一緒なんですよ…
      それなのにあそこまでフィーリングが違うのは何故なんでしょうねえ?
      不思議です。
      新型のS07B型がN-ONEに載ったりしたら、相当楽しいクルマになりそうですが、超ロングストローク故のエンジン高の高さで、エンジンルームに入らないかもですね。

      ホンダは今後、N-BOX以外のエンジンをどうしていくつもりなんでしょうか?
      S07A型を改良するつもりなのか、まさかのS07C型を新開発したりして(笑)

  • はじめまして!ふとした事でこのブログを見つけ、楽しく読ませて頂いてます。
    僕は先代のノーマルnboxターボに乗ってます
    発売した位に新型のノーマルを台車で借りたんですが、全ての部分で自分のnboxを超えておりました…
    まず、エンジン。非常に静かでかつ滑らか。高回転まで引っ張ってもそんなにうるさくなくパワー不足も感じない。
    絶対的なパワーはターボの方が上でしょうけどNAでも十分納得のできる出来でした。
    NAにマニュアルモードとか有れば楽しいんじゃないか?と思ったり
    次に走行性能。先代は硬め?というかリアが跳ねる。そして曲がらない。曲がるのがかなり苦手な車です。交差点等曲がるときもグラッとくるし安定感無いんですよね。
    新型はホントにビックリ!かなり柔らか目な足なのによく曲がる。少し山道走らせましたが結構なスピードでます。不安感も無い。
    こんなに進化するとは…まぁいろんな意味でショックでしたよ。
    唯一値段が高いというのもあります。僕の買ったターボは146万でしたが新型はその値段ではNAモデルの中間位しか買えない値段です。ターボなんて200万ですからね〜
    まぁこの値段でも売れてますから凄いですね
    スペーシアが相手にならないとの事ですので
    やはり次のタント。もしくはデイズルークス
    が発売した時に本当の勝負になりそうですね!

    • プー助助さん、はじめまして!
      コメント頂いて、誠にありがとうございます。
      こんな僻地へようこそ(笑)

      僕も新型N-BOXの出来の良さにはビックリしました。
      特に標準モデルの出来には驚愕でしたね~
      これならば、あまり高速道路に乗らない方は普通車は必要ないんじゃないか?
      と、初めて感じさせられた軽自動車でした。

      僕も先代N-BOXの標準モデルのターボ車は代車で乗ったことがあるんですが、なかなかどうして、先代もボディはカッチリしていましたし、サスペンションもしなやか&したたかに感じられて感心したもんです。
      当時の軽自動車の中でも、やはりトップの出来だったんじゃないかと思います。

      ですが、今回の新型はあまりにもぶっ飛んだ出来でしたね~
      車の出来でまともに対抗できる小型車は、スイフトかマイチェン後のフィットくらいじゃないでしょうか?
      次のタントやデイズルークスも、果たしてこのレベルにまで登ってこれるのか?
      かなり気合を入れて開発しないと、スペーシアみたいな事になっちゃいそうです。

  • やまねこさん、N-BOXノンターボ車の記事を楽しみに待っていました。
    私はN-BOXのカスタムNAのオーナーで、カスタムターボ、標準車NAも試乗した事があるのですが、全て乗り心地が違います。
    詳細は不明ですが、標準車NAとカスタムNA車のサスセッティングが異なり、カスタムNA車とカスタムターボ車のサスセッティングは同じで、カスタムNAの14インチタイヤと中空スタビライザー、カスタムターボの15インチタイヤ、中実スタビライザーで差別化しているような感じでした。
    NA車で高速走行したのですが、特にストレスを感じる事はほとんどありませんでした。まだ全開はしていませんが、120km/h迄加速しました。軽自動車のNAエンジンでこんなに気持ちいいエンジンは他に無いでしょう。低速も充分にトルクがあり、高回転のパワーもNAとしては素晴らしいです。また、CVTのセッティングが上手いのか、エンジンのパワーをよく伝えてくれます。100km/h巡航のエンジン回転数は約3300rpmでした。
    高速走行でも直進安定性は抜群でした。でも、流石にボディ形状だけあって横風には弱いですが…。低重心シャシーだけあってスーパーハイトワゴンではトップクラスの安定性です。
    装備もライバル車と比べて豪華ですが、細かい所でライバル車に劣る所があります。
    グローブボックスの容量が少なく、取扱説明書と車検証しか入れるスペースが無い事、シアジャスタブル・シートベルトアンカーがライバル他車が装備されているのに、N-BOXは装備されていないという、細かな不満点はあります。
    N-BOXのNA車は、ファーストカーとしても立派に通用すると思います。スーパーハイトワゴンの軽自動車を全て試乗しましたが、N-BOXにして良かったと思います。乗る度に愛着が湧き、大切に乗っていきたいと思います。
    3月にまた高速に乗る予定なので、またレポートしたいと思います。

    • あ さん、いつもお世話になっております。

      N-BOXを購入予定の方にとって、非常に参考になるインプレッションをご寄稿頂いて、誠にありがとうございます。
      新型N-BOXは、グレードや動力性能に応じて細かくセッティングを変えているんですね。
      やはり、相当に気合を入れて開発されていますね。
      本気になったホンダには、誰も太刀打ちできないです。
      メルセデスもBMWもVWも、この価格でこのクオリティのクルマは造れないでしょう。

      今回の試乗では、高速やバイパスは走れませんでしたので、あ さんのレポートは非常に参考になります。
      恐らく高速道路でもストレスは感じないだろうと想像していましたが、やはりそうなんですね。
      エンジン音も「快音」でしたので、高速走行も気持ちいいでしょうね。
      高回転時は、まるで「V6みたいな音」って言ったら言い過ぎでしょうか(笑)

  • 決してパワーがある訳でもなく、速い訳では無いけど、何故か気持ちいい。こんな気持ちいい軽自動車のNAエンジンは、1991年に発売したビート以来です。ビートもアルトワークスと比べると全然遅いけど、運転の楽しさはビートの方が断然上です。現在のS660にこのエンジンを積むと面白いのかもしれません。(ロングストロークエンジンの高さで積めるか分かりませんが、出来なければS07AのNAエンジンのVTEC化で)

    • あ さん、こんにちは。

      ファミリーカーに最高に気持ちのいいエンジンを載せてしまうところが、いかにもホンダらしいですね。
      S07B型はS660には載せられないと、どちらかで見た覚えがあります。
      N-ONEには載りそうですので、吸排気VTECにして、あと500回転ほど高回転まで回るようにすれば64馬力は達成できそうですから、「N-ONE typeS」みたいなグレードを作ったら面白そうですね。(さすがにtypeRは名乗れませんが…)

      恐らく、S07A型にも何らかの改良が加わるんじゃないでしょうか。

  • やまねこさんこんばんは。
    出張で高速に乗る機会があったのでレポートしたいと思います。以前も高速に乗ったことがあったのですが、ACC(アダプティブクルーズコントロール)とLKAS(レーンキープアシストシステム)を使っていませんでした。今回は初めて使ったのでレポートしたいと思います。ACCとは、設定した速度を保つクルーズコントロールと、ミリ波レーダーで前方の車を追跡し車間距離を保つシステムです。加速したい時はアクセルを踏むと一時的にキャンセルし、アクセルを離すと復帰します。特にパワーの無い軽自動車はアクセルベタ踏みが多いので、軽自動車こそ必要なシステムだと思います。これだけでも疲労が大幅に軽減されます。LKASはカメラで道路の白線を認識し、車線内からはみ出ないように自動でステアリングをアシストするシステムです。要は半自動運転のような物です。ステアリングは、ほぼ支えるだけで運転出来ます。ACCとLKASで120km/巡航は全く苦になりませんでした。それどころか安定性も抜群でした。現時点で660ccの自然吸気エンジンではS07B型が最強でしょう。決して速くはないがイライラする事もなく、1t近い車体も感じさせないほど軽快に走ります。高速走行ではACCを使用した方が燃費が伸びるようです。(燃費計読みでACC使用で23.5km/L、ACC不使用で20.3km/L)購入時は価格は高いと感じましたが(同価格帯のライバル車はターボ車が買える)所有してみて価格以上の価値があり、決して高いとは思わなくなりました。200万円の軽自動車を購入するなら、N-BOX以外は考えられないと思いました。

    • あ さん、おはようございます。
      いつも貴重なインプレッション頂きまして、本当にありがとうございます。

      新型N-BOXの ACCとLKAS は、非常に完成度が高そうですね。
      自然吸気で ACCとLKAS を使用しての120km/巡航が無理なくこなせるとは、やはりN-BOX恐るべしです。
      他メーカーのスーパーハイトワゴンでは、こうはいかないですね。
      燃費も軽自動車の高速燃費としては、非常に優れているのではないでしょうか。
      近々登場予定の新型タントも、恐らくN-BOXは超えられないと予想しています。
      しばらくはN-BOXの天下が続きそうですね。
      他のNシリーズのモデルチェンジも楽しみです。

      実際に所有されてのレポートは、購入を検討されている方にとっては非常に有益だと思います。
      また是非とも所有レポートをご寄稿下さい。
      楽しみにお待ちしております。

      • 投稿を訂正します。120km/h巡航は間違いなく出来るのですが、(140km/h手前まで行きます)ACCの設定速度は115km/hまでで、私の設定していた速度は110km/hでした。すみませんでした。

  • やまねこさん

    こんにちは。

    本日N-BOXノンターボに
    試乗することができました!

    皆さまのおっしゃる通りで
    もはや軽自動車とは思えない
    素晴らしい車でした!

    エンジンはスムーズに回り音も良く
    走り、止まり、乗り心地は軽自動車とは思えないレベルの高い車でした。

    私のスペーシアとは比較の対象にならないと思いました。

    じつは
    家内と一緒に行き主として家内の運転する家族の送迎の車して増車しようか
    考えているところです。

    購入の場合はN-BOXしかないですね。

    家内も他より高くてもN-BOXしかないと同じ考えです。

    しかし今から5年後これ以上の進化はあるのでしょうか?と考えるくらいに思いました。

    今の所は人と同じになっても購入するならN-BOXしかないと思っております。

    • hayatanさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      ついに乗っちゃいましたか~
      hayatanさんがお乗りのスペーシアも、軽自動車としては素晴らしいかと思うのですが、新型N-BOXの場合は完全に軽自動車の枠を超えちゃってますよね。
      どのメーカーのどのクルマとは申しませんが、小型車でもN-BOXに負けてるクルマは結構あるように思います。

      他メーカーがこの次元を完全に超えてくるまでには、hayatanさんのおっしゃる通り5年は掛かりそうです。
      もうすぐ発売されるであろう新型タントも、恐らく超えてくることは無いでしょう。
      ひさびさに、ホンダが本気になった時の凄みを感じました。

      奥様も目が肥えてらっしゃる!

  • やまねこさん

    こんばんは。

    本日N- boxを契約してしまいました。

    グレードはG-Lホンダセンシングノンターボ2WDです。

    我が家はスペーシアと合わせて2台になります。

    カラーがアイボリー/茶
    ツートンカラーで
    家内の好みのカラーになりました。
    納期はかかるようで8月から9月頃になります。

    また納車されましたら燃費等投稿したいと思います。

    N- box 購入もこちらのサイトを見て購入するきっかけとなりました。

    ありがとうございました

    またよろしくお願いいたします。

    • hayatanさん、こんばんは。
      コメント頂いてありがとうございます。

      そうですか!
      遂に買っちゃいましたか。

      hayatanさんは非常に素晴らしい買い物をされたのではないでしょうか。
      日本国内で乗る分には、もしかしたら最強のクルマかもしれませんね。
      いざ乗り換えとなってもリセールバリューも高いと思われますので、新車購入時には高額に感じられる価格も、総合的に考えるとリーズナブルでしょう。

      新型N-BOXを試乗されずに他社の軽自動車を購入するような、不幸な方が増えませんように、もしhayatanさんの身のまわりでそのような方がおられましたら、必死で止めてあげて下さい(笑)

      また実際に所有されてのレビューも楽しみにお待ちしております!

  • はじめまして!「Nボックス 試乗」で検索してこのブログを見つけ、記事を楽しく読ませて頂きました。

    歯にものを着せぬ鋭い試乗記、大変参考になります。

    実は、モデル末期タントカスタムターボと、こちらNボックスカスタムNAで、現在商談中なのですが、なかなかどうして互いに良い点、次第点ありで決めかねております。

    と言いますのも、値引き後の価格提示が全くと言っていいほど同じ・・・

    動力性能だけを取れば、わたしの好みがタントカスタムです。
    やはり、絶賛されているNボックスのNAでも、力不足のように思えました。

    乗り心地は一長一短で五分五分かなと。

    あとは、最新の安全性を持つ、Nボックスにするか、モデル末期を受け入れてタントカスタムにするか・・・

    やまねこ様は、タントカスタムにご乗車していないように見受けられますが、どうか忌憚のないご意見をお願いいたします。

    • おおすぎさん、はじめまして。
      コメント頂いてありがとうございます。

      そうですね。
      さすがのVTECエンジンでも、ターボエンジンには動力性能はかなわないですね。
      全くの同一価格ならばタントもアリだと思います。
      3年なり5年なりで乗り換えられるご予定ならば、N-BOXのほうが金銭的には得となるかもしれません。
      タントは間もなくフルモデルチェンジですので、現行型の下取り評価額は急落するのではないかと思います。

      間もなく発売となる新型タントはシャシーを全面的に刷新するとの事ですし、恐らくトヨタのTNGAの知見が生かされたクルマになりそうですから、新型が出てから、もう一度商談されてみるのもいいかもしれませんね。
      もしかしたら、N-BOXのほうに値引きやオプションサービス等の恩恵が増えるかもしれませんので。

      新型タントはフルモデルチェンジ後に試乗してきますね。

  • 迅速なご返答、誠にありがとうございました。(最近更新がされていなかったので、お身体の具合でも良くないのかと気にしておりました)

    そうですね!現車が壊れて今すぐ代替えというのでは無く(とは言いましても13年落ち軽自動車の買い替え検討です)、焦って決めても後で後悔しますから、ここはじっくり新型を比較検討し、改めてN-BOXカスタムと、競合して行こうと思いました。
    営業の話では、なんと新型タントが発売されても旧型タント併売という、暴挙とも思われる販売方法をとるようです!

    新型タントが、軒並み20万の値上げなので、わたしのような安月給には有り難いお話ですが・・・

    でも、実はやまねこさんからは、2013年のプラットフォームを(しかも)わざわざ新車なんて!!とお叱りを受けるものと思っておりました。

    わたしは鈍感なところもあり、タントカスタムのターボエンジンと走行性能がとても居心地よかったんですによね・・・

    実は、やまねこさんの試乗レビューがわたしと近い所が多くて(一車種違いましたが・・・)トヨタ(実はダイハツ)ルーミーが試乗したところとても良く出来た車で、嫁さん用に昨年購入した次第です♪

    わたしのファーストカーは、ダメダメリジットサスの、スパーダ ハイブリッドです(今度エンジンだけでも、試乗して体感してください、0~100mは、86より早かったんですよ♪ただ早いだけですが!!実燃費はリッター14.8と悪く、オートライト無やパワーウインドウのオートも運転席のみという時代遅れ感アリアリの車ですが・・・)

    • おおすぎ さん、ご返信ありがとうございます。

      僕のようなものに、ご心配頂きまして本当にありがとうございます。
      目の回るような忙しさが続いてしまってまして、ブログもYouTubeもほったらかし状態になっちゃってます…
      なんとか現状を打破したいのですが、なかなか出口が見えない状況なんですよ…
      ああ、試乗と釣りに行きまくりたい…

      旧型タントが併売とはビックリですね!
      僕も新型タントは非常に楽しみにしています。
      TNGAの軽版のような出来栄えだったら最高ですね。

      ステップワゴンのスパーダハイブリッドですか!
      僕が試乗したのは前期型のステップワゴンでしたから、恐らく後期型ではリアサスまわりは改良されているのではないかと思います。
      (後期型は試乗していませんが…)
      加えて、確かスパーダハイブリッドは、ボディ補強と遮音材の追加でかなり上質になっていたんじゃないかと思います。
      あのハイブリッドシステムは相当に速いようですね。

      でも燃費は…
      リッター10キロ台後半は行ってほしいところですよね。

  • やまねこさん

    こんばんは。お久しぶりです。

    当方のN-BOX ですが

    昨年6月に注文したのですが

    アイボリーツートンのカラー変更と車屋さんの注文遅れにより納車は今年の4月になりました。

    納車されて3000キロほど走行しました。

    10連休がありましたので

    3回ほど県外にドライブに行きました。

    乗ってみてホンダセンシングと上質なシートのおかげで疲労が減り快適なドライブを楽しむことができました!

    遠乗りで燃費は20〜23キロ 郊外の送り迎え使用で17〜19キロほど走ります。

    不満はほとんどないのですが
    ダッシュボードの収納スペースが少ないことくらいです。
    ただ室内はとても広く他のハイトワゴンとは差があります。この点は新しいタント、デイズルークスでも抜くことは出来ないと思います。

    家族もとても満足しており、購入して良かったと思います。

    N-BOX のモデルチェンジも当分の間なさそうですし
    長く乗りたいと思います。

    • hayatanさん、こんにちは!
      ご無沙汰しております。

      N-BOXライフ楽しんでおられるようですね。
      あの出来ならば、遠くにお出かけも快適で楽しいでしょうね。
      実用燃費もかなりのものです。

      ちなみに新型デイズは速攻で試乗してまいりましたが、まだまだN-BOXのほうが上を行っていると感じられました。
      デイズも日産主導の割には(と言っては失礼ですが…)予想以上に出来は良かったのですが、乗り心地に細かいピッチングが感じられた点がイマイチだったのと、モーターアシストがあっても動力性能はN-BOXに及んでいないように思います。
      もしもCVTの副変速機が廃止されていなかったら、動力性能はN-BOXに匹敵していたかもしれませんが…
      エンジンフィールも静粛で滑らかでしたが、VTECエンジンのような高揚感は感じられませんでした。

      しかしながら、今まで他社の軽自動車は土俵の上にもあがれていない状態でしたが、ようやく同じ土俵で戦えるだけのクルマが出てきたと思います。
      間もなく発売となる新型タントも、恐らくN-BOXをターゲットとして開発されているでしょうから、同じ土俵で比較しうる出来になっている可能性はありますが、N-BOXのVTECエンジン以上の物は他社には作れないでしょうね。
      あと5年は横綱相撲が出来るんじゃないでしょうか。

  • やまねこさん

    こんばんは。

    コメントありがとうございます。

    デイズはモーターアシストがあるのですね。

    当方のMK42スペーシアにもありますが

    こちらは郊外のみで燃費20キロほどです。

    なおスペーシアは履き替え、N-BOXは社外アルミホイールにしておりタイヤは同じサイズでヨコハマブルーアースミニバン専用タイヤにしております。

    比較するとスペーシアの方が若干燃費が良いのですが
    冬場になるとスペーシアは2Kほど燃費が落ちます。

    スペーシアは今回車検を通したのですがアイドリング用バッテリーが上がってしまい
    検査の為半月ほどかかってしまいました。

    モーターアシストも何かあると検査などで修理に時間がかかりこれならよく出来たガソリン車の方が使いやすいと思いました。

    あとはモーターアシスト付きは乗る間隔が空いてしまうと
    アイドリングストップがしばらく効かない時があります。

    毎日乗らない人にはメリットが半減してしまいます。

    デイズやスズキの車にはモーターアシスト付きがありますが
    毎日乗らない人や年間走行距離の少ない人には余りおすすめはできないです。

    新型タントや新型Nワゴンの形が出てきましたね。

    どちらもカスタム系はオラオラ系の顔でなく大人しい感じのようですね。

    派手なグリルは段々少なくなって行くのではないでしょうか?

    N-BOXのスタイルは 上品な感じでお気に入りです。
    N-BOXは洗車の際スライドドアのなかに水が入らず機密が高いです。これには驚きました。

    タントがこれから出てきますが室内の広さ使い勝手、ノンターボの気持ちのいいエンジンは超えないだろうと見ております。

    • hayatanさん、ご返信ありがとうございます。

      スペーシアの実燃費はかなりのものですね!
      確かにモーターアシスト付きのクルマは、小型のリチウムイオンバッテリーを搭載していることが多いかと思いますので、長期間運転しない場合にはバッテリー上がりも頻発しそうです。
      バッテリー自体は20万キロほどの耐久性は有ると思うのですが、北海道などの極寒の環境ではメリットは薄そうです。

      新型タントの技術情報と試乗記も、ボチボチと出だしてきました。
      試乗してみないと何ともですが、バルブ駆動が今どきローラーロッカーアームを使わずに直打式だったりして、妥協の跡が見え隠れしますね…
      シャシーは最新のトレンドを取り入れていて、出来が良さそうではあります。
      トータルでバランスの取れたクルマになっていればいいのですが。

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