【新車試乗】 ルノー 3代目トゥインゴ試乗 RR(リアエンジン・リアドライブ)となった新型トゥインゴの乗り味は?

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予想をはるかに上回る出来栄えでした。

2016年9月15日に販売開始となりました、3代目ルノートゥインゴに試乗してまいりました。
試乗したのは上級グレードの「インテンス」となります。

自家用車の トゥインゴ の車検を ルノー神戸 でお願いしたのですが、ついでに以前から興味があった新型トゥインゴの試乗をさせていただきました。

ネット上の試乗インプレッションでは、「シャシーの完成度が低い」だの「悪路でサスペンションがバタつく」などとネガティブな評価が目立ちましたので、あまり期待をせずに、「今乗ってるトゥインゴでエエやん」と思えるんじゃないかと思いつつの試乗でした。

果たして、全面的に刷新されたシャシー、プラットフォームの出来はどうだったのか?
またもや僕なりの主観満載のレポートになりますが、もし皆様も興味をお持ちになりましたら、是非試乗に赴いてみてください。
きっと、いい意味でビックリしますよ!

外観デザイン

評価:★★★★

ポップでキュート、かつ精悍さも感じられるデザインです。
無駄なプレスラインや余計なギミックも無く、よく練りこまれた非常に完成度が高いデザインであると言えましょう。
安直にプレスラインに頼らずに、複雑な曲面を組み合わせて高度にバランスさせています。

全体のプロポーションも、極限まで削られたフロント・リアオーバーハング、ダイナミックなフェンダーラインによって、凝縮感と塊感が感じられます。
ミニマムコンパクトカーとして完璧と言えるデザインではないでしょうか。

ただ1点だけ。
リアのウインドウがはめ込みのようになっている点が、どうしても安っぽく見えてしまいます。
車内から換気できる分は開きますので実用上は問題ないのでしょうが…
普通の昇降できるタイプにしてもらいたかったと思います。

故に星4つとさせていただきます。

非常に完成度が高いフロントフェイスと思いますが、独立したLEDスモールランプは好き嫌いが分かれそうですね。

カングーにも似た、最近のルノー車のアイデンティティーに沿ったデザインです。

コンパクトな外寸の中で、非常に複雑な曲面で構成されたデザインからは、ダイナミックな塊感が感じられます。

サイドビューからは往年の名車サンクの面影が感じられます。
これはオシャレでカッコイイですね!

この角度からは、このクルマにサンクへのオマージュが込められていることが、ハッキリと分かります。
リアビューも非常にカッコイイです。
サンクのデザインが、いかに斬新で優れていたかがわかります。

うーん、いいですねぇ。
ポップでありながら素晴らしくスポーティーです。
これはカッコイイ!

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内装

評価:★★★★

使われている素材は高級なものではないでしょう。
インパネも全面ハード素材です。

ですが、樹脂の表面の質感やポップなデザインによって、安物感は微塵も感じられません。
見ているだけでワクワクするような内装です。
外観とも非常にマッチしています。

ただ、惜しいことにタコメーターが付いていないのと、せっかくの6速デュアルクラッチトランスミッションなのにパドルシフトが付いていない事、更にシートの座り心地がドイツ車的に堅めである点が残念に感じられました。

デザイン、配色、樹脂の質感の全てが、非常によく練りあげられているように感じます。
クルマに乗る前からワクワクと楽しい気分にさせられます。

本革巻きステアリングも完璧な出来栄えです。
非常にスポーティーな握り心地でした。

視認性は良好ですが、このクルマの乗り味から言ってもタコメーターは絶対につけた方がいいです。
あと、ECOモードのインジケーターも、もう少し目立つような表示にしたほうがいいかと思います。

遊び心と粋なセンスが感じられます。

オプションでナビも付けられますが、スマホのクレイドルで充分でしょう。
コストアップにはなりますが、ここにマルチインフォメーションディスプレイが付いた上級モデルがあってもいいかと思います。

シフトノブ周辺は少し安っぽさが感じられますが、あまり視界に入らない部分ですので…

ドアの内張り、ウインドウスイッチ周りもポップで洒落てます。
充分に上質と言えます。

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居住性、ユーティリティー

評価:★★

かなりコンパクトなボディですので、居住性、積載性は、困るようなものではありませんが、割り切りが感じられます。

広大な室内空間を望まれる方は、他の車種を検討された方がいいでしょう。

リアシートの足元は必要充分なスペースといったところでしょうか。
決して窮屈ではありませんし、大人4人乗車でも不便はないでしょう。

トランクスペースの面積は広いのですが、パネルの下にエンジンが収まっていますので、底は浅くなります。

このコンパクトなボディとしては充分に広いトランクスペースです。
フロントボンネット内にもトランクスペースが欲しかったところですが。

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走りの評価 (エンジンとミッション)

評価:★★★★

発売当初のインプレでは、6速EDCのギクシャク感が目立つとか、エンジン音が騒々しいなど、更にはターボラグが感じられて低回転域のトルク感が薄い。
などなどの評価が見られたのですが、既に改良がなされているのか、発進時や変速時のギクシャク感やショックは全く感じられませんでした。
ターボラグも僕が試乗した範疇では全く気になりませんでした。
エンジン音も下手な4気筒エンジンよりもずっと静粛で、僅かに3気筒らしさは感じられますが、回転フィールも極めて滑らかです。

1010kgの車重に対して、排気量897ccのH4B型エンジンは90ps/13.8kgmとなりますので、動力性能的にはあまり期待していなかったのですが、いい意味で裏切られました。

ECOモードでも快活と言えるほどの、充分以上の動力性能が感じられますし、ECOモードをオフにすると「早い」と言ってもいいほどの加速感です。

さすがにスポーツカー的な速さはありませんが、アクセルペダルと駆動輪が直結しているかのようなダイレクトな加速フィールは、非常に気持ちよく感じられました。
やはりRR(リアエンジン・リアドライブ)のトラクションのかかり方は気持ちがいいですねぇ。
20年程前に運転経験のあるポルシェ911のフィーリングを思い出しました。

現状でも充分に満足できる動力性能ですが、もうほんの少しだけのエクストラパワーが与えられたなら、凄まじく楽しいクルマになりそうです。
GTグレードの登場が非常に楽しみです。

走りの評価 (足まわりとボディ)

評価:★★★★

このボディの剛性感は凄いです。
まるで金属の塊から削り出されたかのような、出来のいいドイツ車的な剛性感です。
感覚的には、ドイツの高級車に匹敵するか、それ以上のガッチリ感が感じられました。
自家用車の トゥインゴ からは、ゆうに2世代分ほどの劇的な進化を遂げています。

強固なボディに支えられて、前後のサスペンションともに、しなやかに正確に動いています。
後輪は先代のトーションビームから、リジッドサスペンションである「ド・ディオン」へと変更されていますが、ドライブシャフトと車軸が分離した構造が功を奏しているのか、リジッドサスの悪癖は試乗した限りでは全く感じられませんでした。

RR車はフロント荷重が不足しますので、どうしても接地感やステアリングフィールが希薄になりがちなのですが、急な上り坂のカーブでも充分な接地感があります。

ハンドリングは非常にクイックで、フロントエンジン車では決して味わうことができないフィーリングです。
コーナーが超絶に楽しい!
「もっともっと運転していたい」
そう思わせられるほどのものでした。

乗り心地は、基本的にはドイツ車的なゴツゴツ系なのですが、しなやかさも充分に感じられ、ボディのフラット感はCセグメント車に匹敵するほどのものです。

ただ、フロントシートはもう少し柔らかく、じんわりと包み込んでくれるようなフィーリングの方が好みです。
決して出来の悪いシートではないと思いますが、恐らくロングツーリングでの疲労低減を狙ったのと、クルマ全体をカッチリとしたフィーリングで統一するためのものでしょう。

総合評価

評価:★★★★

200万円を切る本体価格で、これほどまでに運転が楽しく感じられるクルマは、ちょっと他に見当たりません。

僕が最近試乗して、運転が楽しいと感じたスイフトRStアルトワークスS660デミオよりも更に上をいっています。
運転する行為そのものが目的となりうる稀有な存在であると感じます。

このクルマは、ドライビングそのものが好きな方にはツボにはまること間違いなしです。
興味を持たれた方は是非一度試乗してみてください。

ハイオク指定である点、実用性が高くない点で星4つとさせていただきますが、その点もどうでもよくなってしまうほどに魅力的なクルマでした。

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コメント

  1. 鯉太郎 より:

    あまり辛口の批判は避けてください。購入者のオーナーもたくさんいますので、あまり良い気持ちはしません!

    • やまねこ より:

      鯉太郎さん、はじめまして。
      コメント頂きありがとうございます。

      確かにオーナーさんは良い気持ちはしないかもしれませんが、ここは僕の主観を一方的かつ独善的にお伝えする場です。
      傲慢と思われるかもしれませんが、今後も僕自身が感じたことを率直にお伝えしていく所存です。
      あくまでクルマ好き、走り好きの僕の評価基準ではダメグルマでしたということであって、それが絶対的な評価ではないのは重々承知しております。
      悪しからず、ご容赦願います。

      走りの楽しさ以外のスタイルや安全装備、燃費等を重視される方には響かない記事かと思いますが、あまり気にせずにスルーして頂けましたら幸いです。
      そのような方のクルマ選びを批判する意図は全くありませんので。

      記事内容の事実誤認のご指摘や「僕は悪くないと感じたんですが」等のご意見は、是非とも賜りたいと思っております。

  2. contaprism より:

    やまねこ様、はじめまして。

    今まで車を所有したことは一度もなかったのですが(レンタカーはよく乗ります)、このサイトを見てSwiftとTwingoに絞りこみ、最終的にTwingoに決定しました。おっしゃる通りの素晴らしい走りの車で、試乗5分後にはすでに心は決まってしまいました。こんな一目惚れ(ひと運転ぼれ)の車は初めてです。

    一言お礼を申し上げたくて書き込みさせていただきました。ありがとうございました。

    • やまねこ より:

      contaprismさん、はじめまして。
      コメント頂きまして、ありがとうございます。
      ご丁寧にお礼のお言葉までいただきまして、感謝感激です!

      contaprismさんは、実にいい買い物をされたのではないかと思います。
      トゥインゴのような、運転の喜びに満ち溢れたクルマを購入されたことで、人生の楽しみが1つ増えたのではないでしょうか。
      羨ましい限りです。

      いろいろと走られてみてのインプレッションなども、ぜひまたお聞かせくださいね。

  3. 柿右衛門 より:

    やまねこ様
    私も買うつもりで試乗してみて、まったく同じような感想を持ちました。
    車体剛性は、ポルシェマカンに乗っている私でも驚きの完成度です。スマートと共用なのがいい結果になったようですね。
    私が一番気になったのは椅子の硬さです、木の椅子並みの硬さですね。
    疲れないようにというよりコストダウンなのかな?

    • やまねこ より:

      柿右衛門さん、はじめまして。
      コメント頂きまして、ありがとうございます。

      なんと!ポルシェマカンに乗られてるんですね。
      ビックリです。
      という事は、セカンドカーをご検討中なのでしょうね。

      柿右衛門のおっしゃる通り、スマートと共用なのが良かったのかもしれません。
      おそらくはスマート側の要求仕様のハードルは、かなり高いでしょうから。

      僕もシートの掛け心地は残念ポイントだと思います。
      もっとフランス車らしい、ルノーらしい、うっとりとするようなコシがありつつソフトな掛け心地にしてもらいたかったですね。
      ドライビングフィールは素晴らしいだけに残念です。